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発想☆


ブラジル、ボリビア、パラグアイの三国にまたがり、日本の本州ほどの巨大な広さを持つ動植物の宝庫「パンタナル大湿原」に駆け足で行ってきた。もちろん世界遺産だ。
 
 多種多様なツアーがあるが、動植物にそれほど興味があるわけでもないので、3時間ほどの船の遊覧ツアーに参加しただけ。大湿原のほんの一部にすぎず、鳥、ワニなどが見られた程度だった。

 この小旅行で最も印象に残ったのは、動植物ではなくコロンビア代表のユニフォームを着たミサンガ売りの男だった。
 ミサンガをたくさん抱えていて、船のオーナーに「船内で売らせてほしい」と頼み込んでいる。オーナーは「ダメだ」とにべもない。
 それはそうだろう、と思っていたら、出発直前になってオーナーが意外な行動に出た。「こいつが乗っていても構わないか」と客に尋ねたのである。すると、客が「いいよ」と合唱。大逆転で船に乗れることになった。
 タダで船に乗れて、ミサンガが売れたら儲けになる----一挙両得で、男は大喜びだった。

 彼が僕のすぐ後ろに座ったので、「コロンビア人か」と聞いたら「もちろんさ」。「ワールドカップでいきなり日本と当たるな」と言ったら、「勝たせてもらうぜ」とニヤリ。コロンビアはどこまで行けると思うか、と尋ねると、「優勝してほしい」と意気軒高だった。
 往年のコロンビアの名MFバルデラマが「優勝したら坊主になる」(彼のトレードマークは金髪のアフロヘア)と宣言して話題になったのを思い出した。

 旅費を稼ぎながら、旅行をする----。これで思い出したのが、1986年ワールドカップ・メキシコ大会のときのブラジル人だ。
 準々決勝のブラジル対フランス戦をグアダラハラで観戦したのだが、試合前、スタジアムの近くで中年男が黄色いTシャツを売っている。見ると、ジーコらブラジル代表のスターたちのサインが印刷されていた。カッコ良かったし値段も手頃だったので、1枚買った。
 そのときはわからなかったが、後になって、ワールドカップの度に現地でセレソン・グッズを売って旅費を稼いで試合を観戦するブラジル人が相当数いることを知った。

 日本人で(休暇が取れないので)仕事を辞めてワールドカップを観戦し、大会後、別の仕事に就く、という人は時々いる。しかし、南米には金を稼ぎながら旅行をしたりワールドカップを観戦する奴らがいるのだ。

 こういう融通無碍で自由な発想をする奴らが、斬新なアイディアや即興性が求められるフットボールと相性がいいのは当然だろう。


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